kazu-tの色々と思ったこと

1971年生まれの既婚の男でフリーランスです。色々と思ったことを記します。

本当に「残業100時間」が原因なのか

少し前に以下の記事を書きました。

t-kazu-t.hatenablog.com

上で書いた内容を平たくまとめると、「何か問題が起きた時に、本当に『残業100時間』が問題なのだったらそれの改善を考えなければならないが、もっと他に主因があるのであれば、そちらの改善を考えることが先ではないか」というものです。

そして本日、以下の報道記事を読みました。

news.infoseek.co.jp

これを読む限り、やっぱりそもそも論として、「本当に残業時間って100時間程度で収まっていたのだろうか?」ということです。

経験者として思うことは、「残業200時間も超えているのでは?」ということです。

残業200時間(一ヶ月間)の大体のイメージ(土日祝が休みの会社の場合)

・平日残業:夕方6時~12時まで6時間残業×22日=132時間
・休日出勤:朝9時~夜12時まで休憩抜いて約13時間×6日=78時間
・仕事を休める日は残りの2日間
・以上で計30日間(一ヶ月)

以上で残業(時間外労働)時間は約200時間となります。

※100時間のケースは冒頭に記した過去記事に記しています。

長時間労働をあまり苦痛と考えない私でもキツイ

私は以前から書いている通り、サラリーマン時代も長時間労働を好きでやっていたのですが(ようは本業の設計の仕事が面白い為)、さすがに「残業200時間」はキツかったです。ちなみに継続期間は酷い時で三ヶ月程度だったと思います。好きでやっているとは言え、さすがにそのような時間数になると、原因は「無理な顧客の要望」とか「同僚の大きなミスの尻拭い」とか外的要因が主となりますので。

そして、上で引用した報道記事(今回に限らず過去にも同様の案件があったと思いますが)のような「毎日明け方まで仕事をしていて休みも無い」という状況なら、「残業200時間」でも収まっていない可能性もあると思います。

本当の問題は何なのか?

上の報道記事では飲み会で裸にされるようなことも書かれていますが、これなんてもう「パワハラ」なんて言葉でも甘くて何かの犯罪であるような気さえしますし、「平手打ち」とか普通に暴力事件だと思います。

と言う訳で、

・記録では「残業100時間」だったが実際は遥かに長いのであれば
→まずは記録と実態が合うようにすべき

・仕事とは全く無関係の何かの行為の強要等(パワハラ)があるのであれば
→一刻も早くやめるべき

・顧客の無理な要望が長時間労働の主因となっているのであれば
→会社として顧客との関係性を考え直すべき
→また業界全体で考えるべき事柄でもある

などを考えるべきなのであって(他にも多数あるのかも知れませんが)、そこを何も改善することなく、「記録に残る残業時間」を80時間から例えば60時間にしましょうとか、そんなことをやっていても何の意味もないことは自明の理であるように思いました。

私の場合の「解決方法」

長時間労働をあまり苦としない私であっても、前述したような外的要因で過度な長時間労働が続けば辛いと感じること(やストレス)も多かったですし、現にサラリーマンとして約10年働きましたが、最終的には「パニック障害」を患って辞めました。うつ病などは診断はされなかったのですが、精神的にかなり悪い状態であったと今になっては思います。

その後に小さな事務所に勤めましたが(一応サラリーマン)、状況も体調も大して改善されませんでした。過去のことなので書きますが、五年ほど勤めた内、後半の三年間は年収(給与所得)は1000万円を超えていましたが、ようは「お金の問題」でもありませんでした。

そして結局、独立して一人で働くようになって暫く経って、やっと体調も改善された訳です。ちなみに年間の総労働時間はそんなには減ってない(減らしてない)と思うので(と言ってもサラリーマンの時で言う「残業200時間」の状態が数ヶ月続くとかは現在は無いつもりですが)、私にとっては(納期などのプレッシャーはもちろんありますが)長時間労働であっても、好きな仕事をストレスなくやっている限りは何も問題なかった、ということなのだろうと思います。

ただ、特に高学歴の人の中にはこのような人生を「逃げ」だと捉える方も居られるようなので、難しい問題であるようにも思いますし、また一人っきりで仕事をする際の「納期に間に合わせる」とか「大きなミスは絶対に出来ない」とか「最低限食って(家族を食わせて)いけるだけの収入を確保する」などのプレッシャーは半端ではありませんので、誰にでもお勧め出来るようなものでは無いのだろうとも思います。

長時間労働」を完全に解決するには時間が掛かるかも知れないが、逆に簡単に解決できることもあると思う

以下、今回の件に限らない(業種等を問わない)話となります。

もちろん、労働者の誰もが望めば「法定労働時間」内で働けるような社会を目指すのが理想であるとは思うのですが、特にサービス業の場合、「顧客との関係性」から難しい面があるのかも知れませんし、また「大きな会社」にのみ規制の網を掛けても、そのしわ寄せは下請の小さな会社や個人事業主に向かうだけで、その業界の「仕事の総量」が減らない限りは解決しないが、仕事の総量は基本的に「顧客」が決めており、その部分は誰も規制することが出来ない、という難しさもあると思います。人(労働者)を増やせば解決するかと言えば、これからは生産労働人口が減少する時代ですので、簡単なことでは無いように思います。

それと比べると、例えば「新人を飲み会で裸にさせる」なんてパワハラは、今すぐにでもやめられますし、生産性(顧客の需要に対して生産をする能力)に関しても、プラスに働くことはあってもマイナスになることは何一つ無いように思います。

また「酒の席」などの為に時間を取られる部分でも、例えば「顧客の接待」なら減らすことは難しいのかも知れませんが、「社内の飲み会」なんて「参加したくない者は参加しなくて良いし誰かに無理な参加を強要することは厳禁」と社内で取り決めることなんて、そんなに難しいこととは私には思えません。

そんな「現実」も踏まえて、「長時間労働の是正」などについて企業や業界全体の長期的な改善も進めながらも、「まずは簡単に解決出来ることは解決する」という姿勢もまた、非常に肝要なのではないかと、改めて思いました。