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kazu-tの色々と思ったこと

1971年生まれの男です。色々と思ったことを記します。

ASKA容疑者が映った「タクシーのドライブレコーダーの映像」がテレビ放送された件を知り思ったこと

覚醒剤の件で逮捕されたASKA容疑者が、逮捕の直前に乗ったタクシーにおいて撮影された映像がタクシー会社からマスコミ(テレビ)へ提供され、各局の複数番組で放送されたそうです。私はテレビを全く見ないので映像は見ていないのですが、以下の記事で知りました。

headlines.yahoo.co.jp

ドライブレコーダーに関する私の「うしろめたさ」

我が家にはクルマが二台ありますが、いずれもドライブレコーダーを装着しています。

冒頭で述べたASKA容疑者の映像流出の件を知り、少し前にこんなことがあったことを思い出しました。

ちょっとした用事で、よそのお子さん二人を我が家のクルマに乗せる機会がありました。妻が運転、私が助手席、そして後部座席にウチの息子とよそのお子さん二人が乗っていました。

その内の一人が、車内で撮影されているドライブレコーダーの映像(小さな画面ですが車内から見えます)に気づき、そして聞かれました。

「この映像って、なんで撮影しているの?」

その子はドライブレコーダー自体の存在を知らなかったようで、純粋な疑問として質問を発したようでした。

しかし私は明確に答えられませんでした。

いや、自分の「目的」は明確に有しています。「相手の赤信号の飛び出しなど、相手に非がある行動が主因で事故が発生した際に、相手が自分に有利になるような嘘の証言をした場合に、事実を明確にする為に映像を記録している」というものです。

しかしそれは、相手に嘘をつかれて自分が窮地に陥ることが無いようにという「自衛」の目的とは言え、「自分が不利にならないように」というものが根幹としてある訳であり、言ってみれば公益性等の動機は何も無く、あくまで「自分本位」な理由である訳です。

そのような動機であるにも関わらず、全く見ず知らずの他人の車両や人など他にも複数映りますが 、そのようなものを相手に「無断」で撮影している訳です。

その部分を深く考えたことは無かったのですが、上で述べた時に「急によそのお子さんに質問される」ことにより、何となく「うしろめたさ」を感じてしまって明確に答えられず、そしてその後に改めて考えて、上で述べたようなことに思いが至ったのでした。

ただ、明確に考えたことは無かったのですが、「無断で他人を撮影している」という部分に関する何となくの「うしろめたさ」は心の奥底に自然に有していたからこそ、咄嗟に聞かれた際に上記のような振る舞いになったのだろうと思います。

そのような映像を平気でマスコミに流すタクシー会社

上記の記事では、そのタクシー会社が属するグループの責任者がお詫びのコメントを出したと報じられていて、そのコメントの内容に関して以下のように報じられています。

文面では、「チェッカー加盟各社の車両では、ドライブレコーダーによる車内外の様子を記録しております」と前置きした上で「防犯の観点の他、万が一の事故などの原因解明に活用することで、『安全・安心』の更なるレベルアップにつなげる目的もございます」と説明。さらに、映像の活用基準に加え、「刑事訴訟法の規定に基づく捜査機関からの文書による照会に応じて提供する場合、ならびに事故やトラブルの状況及び原因を明らかにするために、その当事者、保険会社、捜査機関に提供する場合のみとしております」と外部への映像提供についての考え方を示し、今回のケースについて「上記のような映像提供の事案には当たりません」としている。

私の場合は車外の映像のみを撮影していますが、上記のタクシー会社は車外に加え「車内」も撮影している訳で、一般的に言えば人の振る舞いというのは「外」よりも家やクルマの「中」のほうがプライベート性が高いと思うのですが、その「車内」の様子を本人に直接的な断りもなく撮影している訳ですから、その映像の取り扱いにはかなりの慎重さが求められるように思いますし、それを今回のようなケースで流出させてしまうことは、頭で深く考えなくても「直感」で「非常にマズいことだ」と感じないものなのだろうかと、上で述べた自分の経験も踏まえてそのように思いました。

そして報道するテレビ

そのような映像を平気で放送してしまうのが「テレビ」なのだと改めて思ったのですが、素人考えでは、

・映像は本人の直接的な許可を得ず撮影されていると思われる。
・本人が逮捕された原因である「覚醒剤」との因果関係があるとは思われない。

などの理由から、このような映像を「報道機関」が使用するほどの「公益性」等があるようには全く思えないのですが、まあそれは「素人」の考えに過ぎませんので、これ以上は言及しないでおきます。

おわりに(インターネットに写真や映像をアップロードする際にも同様の「配慮」が必要なのかも)

例えば個人で楽しむために写真や映像を撮影する際に、全く見ず知らずの他人が写ったり、他人の所有物であるクルマや家などが写り込むことは普通にあることだと思いますし、もちろん悪いことだとも思いません。

同様に、例えばドライブレコーダーでも「楽しみ」とは異なる「自衛」目的ですが、自分本位な動機であってもそのようなものが映り込んでしまうこと自体は、普通に許されることなのだろうと思います。

ただ、そのようなものをインターネットなど「第三者が普通に閲覧出来る場所」にアップロードするとなれば、個人で楽しんだり使用したりしている時とは全く異なる「配慮」が必要になるのだろうと思っています。どれもこれも使用してはダメだと言いたい訳ではなく、その使い方に「配慮」が必要になるのだという話です。報道機関等ではなく「個人」が行う行為であっても、自らの意思で他人に関わる何かを「公開」する以上「配慮」は必要だと思いますし、その写真や映像等の内容や、どのような目的で使うのかなどにより、場合によっては「格段の配慮」が必要になることは言うまでもないことのように思います。

今回取り上げた事例は「テレビ」への流出ですが、それがテレビであってもインターネットであっても、その「配慮」は本質的には同質のものであるのかも知れないと、改めてそのように思いました。