kazu-tの色々と思ったこと

1971年生まれの既婚の男でフリーランスです。色々と思ったことを記します。

「伝えたいことを分かりやすく伝える」為なら、何を言っても良いのか

以下の記事を読みました。

headlines.yahoo.co.jp

以下の囲みに記事の前半部分を引用します。

兵庫県西宮市の今村岳司市長(44)が、中高生を対象にした催しで「中高生のころ、教室の鍵を盗み、授業を抜け出してたばこを吸っていた」と発言し、物議を醸している。市長は「うそつきじゃない大人がいることを伝えたかった」とするが、市議会は「不適切だ」とし、撤回を求める決議も辞さない構えだ。

発言があったのは11月27日、市立子育て総合センターで開かれた「中高生3万人の夢プロジェクト」。中高生18人が、行政施策について市職員と議論するさなか、今村市長が唐突に自身の中高生時代を振り返った。「私に必要な居場所は、授業を抜け出して楽器がひけるところだった」

さらに「教室の合鍵を作り、面白くない授業を抜け出して、たばこを吸い、マージャンをした」と自慢げに披露。「見回りのガードマンにはエロ本やお酒を渡して味方に付けた」とも話し、中高生に「居場所は自分で手に入れよう」と訴えた。

(後略)

「伝えたいことを分かりやすく伝える」為なら、何を言っても良いのか

「何を言って良くて何を言ってはダメなのか」という判断はその発言者の立場や発言状況によっても変わりますし、そもそも聞く側(判断する側)の価値観によっても異なりますので、以下に述べることは「私の価値観による感想」となります。

この市長が伝えたかったことは『居場所は自分で手に入れよう』ということであり、これが大切であるということに異論のある人は少ないだろうと想像しますし、私もその通りだと思います。

また、「面白くない授業を抜け出して楽器が弾ける場所に居た」という部分も、特段問題は無いように感じました。これくらいの話はしないと『居場所は自分で手に入れよう』というものが伝わらないようにも思います。

しかし未成年の時分の「たばこ」はどうなのでしょうか。私の感覚では「公人が公の場で発言するなど有り得ない」と率直に思いますし、そもそもこのようなエピソードを交えなくても『居場所は自分で手に入れよう』というものを伝える方法はいくらでもあるように思います。

『見回りのガードマンにはエロ本やお酒を渡して味方に付けた』という部分も同様です。

「公益性」を感じない理由

「面白くない授業を抜け出して楽器が弾ける場所に居た」というような話は、「多少は不真面目なことであっても息抜きも必要だし、追い詰められたりするよりかは自分の居場所を見つけろよ」みたいな感じで若者に「指南」する意味も感じられるというような意味で許容範囲だと感じるのだと思います。

一方で、「未成年のたばこ」とか「ガードマンをエロ本やお酒で買収する」などの部分は、中高生に直接的に「勧める」ことが出来るような内容なのだろうかと考えると、決してそうは思えない訳です。仮に本人は思春期にそれで救われた経験があったとしても、それはあくまで「個人的なこと」なのであり間違っても一般的に勧められるような内容では無いだろうと思う、という意味です。

そのような内容は「公益性」など何もなく、いわゆる「武勇伝」のようなものに過ぎないのであって、従って「公人が公の場で発言するなど有り得ない」と感じるのだろうと思いました。

おわりに

確かに「言葉を選ばす本音で話すほうが関心を引き付けたり話が伝わる効用が大きい」という側面はあるように思います。

ただ、どのような立場の人であっても「公の場」で発言する以上は、言葉を選んで熟慮した上で、それでも相手に伝わる内容を、回りくどくても真剣に考えて発言することは、ある意味「当たり前の話」であるように思いますし、特にその立場が「公人」である場合は尚のことなのではないか、と改めて思いました。