kazu-tの色々と思ったこと

1971年生まれの既婚の男でフリーランスです。色々と思ったことを記します。

「好きで長時間働く」という生き方について

以下の記事を読みました。

headlines.yahoo.co.jp

大元のブログ記事も読んだのですが、趣旨を一言でまとめると、上記記事中にある、

 好きで仕事をやっている人に対しての労働時間だけの抑制は絶対に望まない

ということなのだろうと思いました。

基本的には共感した

私は新卒から今まで約25年間、ずっと同じ設計の(ような)仕事をしていますが、私自身が「好きで長時間労働をやってきた人間」ですので、基本的には共感しました。

現在はフリーランスなのでどれだけ長時間働いても完全に自分自身の責任なのですが、サラリーマン時代は当然ながら会社とは「労使の関係」なのですが、自ら好んでサービス残業長時間労働をしていた訳です。

よくある言説で「長時間働いている人は効率が悪い(能力が低い)だけ」というものがありますが、もちろんそのような人も多いのでしょうが、顧客や会社から望まれて多くの仕事を抱え、またそれを的確に処理し続けるのでいつまでも仕事の依頼が減らず、ずっと長時間働いており、当然ながら能力的にも高いレベルであると周囲から評価されている人というのも普通に存在するというのが個人的な印象です。

私もそのような評価を受けてきたという自負もありますし、またそうであったと考えなければ現在の仕事量(独立してからも忙しくて仕事を断ることはあっても暇で困ったことなど一度も無い)や収入(決して安い単価で働いている訳ではありませんし、いわゆる年収もけっこうあります)の多さなどの「現実」の説明が付きません。

ただ、「自分は好きでやってきた」というだけであり、人に強く勧めたり、間違っても「強制する」ような事柄ではないと、今ではそのように強く思いますが、その反面、それ(多くの仕事)を望む人が「法律が壁になり出来ない」というのは、特に若い内に実践で働けば働くほど技術などが身に付いていくような仕事の場合、あまり望ましいことでは無いようにも思う訳であり、そのような観点から上で紹介したブログ記事に共感するのだろうと思います。

法律で逆に「サービス残業」が増えれば意味が無い

現在の法律などを全く無視して書くと、会社から見て有用でない「長時間労働」だと思う人に対しては「早く帰れ」と指示すれば良いし、逆に有用な「長時間労働」だと思う人に対しては青天井で残業代を払えば良いように思います。

ただ、残業代を支払うということはその残業時間を会社が公的に認めていることになりますので、それは会社にとっても本人にとっても有用なものでありながら「その時間数だと法律に触れる」という理由から残業代は支払われずに「こっそり」とやる「サービス残業」で処理するということになれば、それこそ本末転倒であるように思うのです。

そのような意味からも「労働時間の抑制だけ」に偏った規制というものには疑問を感じるのだろうと思います。

ただし、「好きで」働いていても体調は壊す

これも実体験なのですが、好きで働いていると言っても体調は壊します。

私の場合は精神面からの不調で言えば、「パニック障害」と「不眠」でした。「パニック障害」のほうは今でも本当の軽度ですが残っています(発症してから15年ほどになります。現在は常時症状がある訳ではありません)。「不眠」のほうは今は全くありません。

因果関係を明確に確定することは不可能なのですが、普通に考えると「過労」(特に20代のサラリーマン時代)が原因なのだろうと思っています。

絶対的な時間数の長さに加え、絶対に良い内容の仕事をして納期も守らなければという思いも強かったので(自然とそういう大切な案件が多く回ってくるようになる)、そういう意味でのプレッシャーも半端ではありませんので、精神面で体調を崩してもおかしく無いのだろうと今になっては率直に思います。

繰り返しますが私は誰かから「やらされていた」という感覚は全くなく、「自ら好きで長時間働いて多くの仕事をこなしていた」訳ですが、そうであってもやっぱり体調を壊してしまった訳です。

今の時代なら、サラリーマンの場合はいくら本人が好きでやっているとは言え、仕事が原因で体調を壊せば「会社の責任」も問われるのでしょうから、そういう意味での「難しさ」は必ずあるのだろうと思っています。

と言う訳で「好きで長時間働く」のに最も適している形態はフリーランス

フリーランスになってもうすぐ丸八年になりますが、やっぱり「好きで長時間働く」のには最も適したスタイルだと思います。

どれだけ忙しくても完全なる自己責任ですし、逆に体調などを考えて仕事を断る際でも完全なる自己責任で断れます。すなわちそれで信用を失ってもそれは「自分自身の信用」なのであって、サラリーマンの時のように「会社の信用を失うことになれば申し訳ないな」というような部分を全く考える必要が無い訳です。

ただ、私自身はサラリーマン時代に長時間働いてけっこうな技術力を身に付けてから独立した訳ですが、新卒の人とか若い人にいきなり「フリーランスになれ」と言っても難しい場合が多いでしょうから、そういう意味での「難しさ」もあるように思います。

おわりに

この手の話は仕事の内容や、本人の価値観により様々なのだろうと思います。

例えば仕事はあくまで生計を立てる為の収入源なのであってそれ以上の意味などないと考える人なら長時間労働など望む訳も無いのでしょうし、そのような価値観も尊重されるべきですしそれに合った労働形態も用意されるべきでしょう。

逆に、仕事に生き甲斐を感じるタイプの人間も一定数は必ず居ますし、好きな仕事なら長時間でも厭わないという人に対しては「長時間働く行き方」も用意されるべきであると言える訳であり、冒頭で紹介したブログ記事はそのようなことを言いたいのだろうと思いました。

私自身に限って言えば、体調は崩しましたしそれは今でも少しは残っているのですが、それ以上に「仕事の技術力」「安定した収入」「自分の仕事により世の中に役立つモノを残せているという充実感」などがありますので、トータルでは良かったと今でも思っています。

ただ、体調は崩さなければそれが一番良い訳ですから、過去の私には出来ませんでしたが、特に「好きで働いている」と思っている方ほど、体の不調感などには正直に素直に向き合って仕事量を調節するなど早めに対策するのが良いように思います。