kazu-tの色々と思ったこと

1971年生まれの既婚の男でフリーランスです。色々と思ったことを記します。

「せっかく最初に入った会社を辞めたら人生終わり」は有り得ないと思う

以下の記事を読みました。

news.livedoor.com

記事の内容には概ね共感しました。以下に記す本文とはあまり関係しないのですが、以下を書こうと思うきっかけであったので、上記記事をまずは紹介させて頂きました。

いきなり「辞めたら終わり」は有り得ないと思う

私は多くの事柄に関して「はっきりと白黒付ける」ことに懐疑的です。例えば転職に関してなら、

・自分に向かない会社なんて居ても意味が無いので勤めて間が無くてもそう感じたら一日でも早く辞めるべきだ

という極論と、全く逆の、

・自分に向いていないと短い期間で決め付けるのは早計であり、どんな会社でも最低でも「三年」は続けてみるべきだ

という極論があったとして、その「どちらが一般的に正しいか」を白黒付けることにはあまり意味が無いと思っています。すなわち、そのどちらが正しいかなんてその状況により人それぞれ「ケースバイケース」だろうと思う、というような意味となります。

が、それを差し引いてもなお、やっぱり思うのは、新卒で就活その他色々を頑張りどこかの企業に入ったとして、「せっかく頑張って入ったその会社を、辞めるようなことになってしまえば、人生終わりだ」みたいな話には、一般的には成り得ないのではないか?というように率直に思います。

究極的には「仕事の力を身に付け」れば良い

もちろん、例えば短い期間で何度も転職を繰り返しながら腰を落ち着けて仕事に向き合うことなく二十代を過ごしてしまった人の三十代は厳しいものがあるのかも知れませんが、それは「転職を繰り返した」(=何度も会社を辞めている)ということが原因であるというよりかは、「腰を落ち着けて仕事に向き合ったことがない=仕事の技術や経験が身に付いていない」という部分が原因なのだろうと思うのです。

すなわち、そのような実例があるのかという意味での現実性は無視して書くとすれば、例えば一年以内に転職を繰り返して転々としながら二十代を過ごした人であったとしても、その業界もしくは職種における技術や経験等が十分に身に付いている人なのであれば、「仕事が無くて困る」という事態には陥らないように思うのです。

そのように考えると、恐れるべきは、「せっかく最初に入った会社だから」辞めることを恐れるとか、「せっかく入れた大きな会社だから」辞めることを恐れるとか、そういう恐れ方は正しくないのであって、「こんな辞め方(転職)を繰り返していたら、仕事の力が身に付かないのではないか?」と恐れるのが正しいのだと思いますし、逆に言えば「自分の仕事人生において、この会社に居ても自分が望む技術や経験は身に付かない」と確信的に思うのであれば、それは立派な会社であっても基本的には「続けるべきでは無い」のかも知れません。

「属している組織」と「自分の実力」のどちらが信用出来るのか

公務員とか、本当に一握りの「超有名大企業」などはまた別なのかも知れませんが、普通に考えると、「新卒で一度会社に入ったら、会社が潰れたり、リストラ等で辞めさせられたりすることなく約40年間、ずっと勤め続けることが出来る」と二十代の頃から信じることは、色んな意味でかなり無理があると思うのです。

色んな事情で勤めている会社を辞めることになっても、自分自身に「仕事の力」さえ身に付いていれば、「どう転んでも食っていける」という意味で恐れるものなんて何も無い訳であり、そのように考えると「自分の属している組織(会社)のネームバリュー」なんかにこだわるよりも、「自分の実力」にこだわるほうが、余程「将来の安心感」に繋がるような気がします。

もちろん、その両方とも「両立」出来ればそれが一番望ましいのだとは思いますが、諸般の事情により「両立が困難」となった場合には、というような話となります。

おわりに(私の場合)

私は元々から安定志向のようなものが全く無く、公務員や有名企業に入ろうなんて考えたこともないどころか、就職もせずにフリーターでも良いのではないか?ぐらいに考えていました。さすがに「フリーターでも良いのではないか?」という考えは今から思えばかなり浅はかな考えだと思いますし、当時強く就職を勧めてくれた学校の先生や親には感謝するばかりです。

新卒から十年ほどサラリーマンとして働きましたが(設計のような仕事)、ずっとその会社に居ようと考えていた訳でもなく、逆に辞めて転職したり独立したりしてやろうと考えていた訳でもなく、考えていたことはただただ「出来るだけ良い仕事が出来るように頑張ろう」ということです。

それは上で述べたような意味での「仕事の力を身に付ける」という目的意識もあったと思いますし、また負けず嫌いだったので社内の上の人や顧客からの「評価」で誰にも負けたくない、という思いもあったと思います。

管理職に上がる一歩手前でサラリーマンは辞めたのですが、一番の理由は実戦で設計の(ような)仕事を続けたいのであって人やお金の管理をする「管理職」という仕事が自分に向いている訳が無いと確信的に思っていたのですが、その会社には「年数は長く経っても管理職にはならずに専門職的に進む」という道が無かったので、辞めて転職したのでした。

辞めた会社は中堅企業とは言え何億円単位で売り上げがある会社でしたが、転職先は社長(正確には事業主)と私ともう一人の三人だけ、みたいな小さな個人事務所でしたので、当時はそこまで深く考えていた訳ではありませんが、やはり潜在意識として冒頭から述べてきたような、「自分の属している会社の規模やネームバリュー等にこだわるよりも、どのような内容の仕事を続けて技術を積み重ねていくかのほうが大切」というような考え方を当時からしていたのだろうと、我ながら改めて思いました。

転職先の個人事務所では頑張りが認められて以降はかなりの高給を貰っていましたが、思うところがありそこも辞めまして、結局はフリーランス(個人事業主)という形態に行き着いて現在に至ります。

一人っきりでフリーランスを始めて八年以上経ちますが、普通に稼いで食っていくという意味では、「自分自身の身に付いている『仕事の力』の大切さ」を日々痛感する次第です。