kazu-tの色々と思ったこと

1971年生まれの既婚の男でフリーランスです。色々と思ったことを記します。

テレビ局の放送ミスを見て、仕事に関する「信用」と「誇り」を考えてみた

はじめに

記事の引用まではしないのですが、あるテレビの情報番組である有名な映画監督の引退に関する過去の発言を取り上げたところ、本人の発言ではなくいわゆるネタツイート(第三者が創作した架空の発言)が含まれておりテレビ局が謝罪したというようなことを報じている記事を目にしました。

番組を見たことが無いので分かりませんが、情報番組とは言えお笑いの方がやっている番組のようなのでバラエティ番組に近いのかも知れませんが、例えば食べ物を売る商売なら仮に「○○産」などの情報が間違っていても腹を満たすという部分が効用として残りますし、衣類なら厚さ寒さをしのぐという効用が残る訳ですが、テレビなどの「情報」と言うのはそれ自身が売り物なのであってそれ以外には基本的に無いことを考えると、仮にバラエティ番組に近い番組であったとしても、有名人(映画監督)の発言として取り上げながらそれが「第三者が創作した架空の発言」であったなんてテレビ局という商売としては「致命的」なミスであるように思います。一般の方々がインターネットで調べればすぐに分かるような内容であるだけに尚のことだと思います。

既得権に守られたテレビ局

もしかしたら現場で番組を制作しているのは下請企業なのかも知れませんが私には分かりませんし、一般視聴者から言っても「○○テレビ」(キー局)という名前で放送している番組を見ている訳だから「そのテレビ局が作っている番組」という認識だと思いますし、更には実際に最終的に番組の内容を確認し公共の電波に乗せている責任は一義的に「○○テレビ」が有しているのでしょうから、「○○テレビ」が作った番組という前提で以下を書き進めます。

何故にそのようなミスを犯してもテレビ局がすぐに「放送免許を剥奪され廃業」みたいな事態に陥らないかと言えば、もちろんその程度のミスで一々廃業して新規業者と入れ替わるようなことになればその新規業者の信用性が確保出来ないという意味でテレビの公共性を考えると好ましくないので新規参入が難しい認可制となっており、逆に現在の固定メンバーは原則的にメンバーから外されない構造となっているからだと個人的には思っています。すなわち「既得権」というものであると私は認識しています。

またそのミスに関わった「○○テレビ」の社員が即座にクビになり路頭に迷うなんてことも有り得ないのだろうと思っていますが、それも一度入社してしまえば社員と言う立場となり相当の悪事でも働かない限り雇用を守られる立場になるからだと思っていて、これも一種の「既得権」だと個人的には思っています。

「既得権」そのものが悪では無く、それにあぐらをかく態度が悪

新聞やテレビは(自分たちのことは棚に上げて)「既得権vs聖域なき改革」という構図で既得権を叩くのが大好きという印象なのですが、個人的には業界を問わず上で述べたような既得権が必ずしも一方的な「悪」とは思っていません。

ただ、その既得権にあぐらをかき、「多少ミスっても大丈夫だろう」と不誠実な仕事をするような行い、態度は必ず「悪」なのだと思っています。

「情報」を売ることが一義的な仕事であるテレビ局おいて、第三者の創作による架空のネタツイートを本人の発言として放送してしまうような番組を作っている人たちに、自らの仕事に対する「誇り」があるのだろうか、と率直に思います。

私は全く違う業界で一人きりでやっているフリーランスですが、仮に同じ程度の「ミス」を犯してしまえば、相当程度の信用を失い場合によっては路頭に迷うことになるでしょう。

おわりに

私も設計のような仕事なので、すなわち現物の食べ物とか衣類などを作っている訳ではなく「情報」を作っている仕事である訳ですから、もちろんミスをゼロにするのは不可能と言いながらも、前提となる条件に関して「調べたら正しいかどうかすぐに分かる」ことを調べもせずそれが正しいという前提で仕事を進め成果を作成し後になって「前提が間違っている。調べたらすぐに分かったぞ」なんて事態になったら非常にマズい訳で、逆に私が顧客の立場だったらそのような人には二度と仕事を発注しないだろうと率直思うのです。

そして、仕事を失い路頭に迷ってしまうかどうか以前に、その仕事に「誇り」を持って正しい仕事をしたいと心掛けていれば絶対に犯さないようなミスであるとも思える訳で、そのような姿勢で仕事と向き合うことにより「信用」を積み重ね、継続して仕事を続け路頭に迷うことなく食っていくという姿が、一切の「既得権」を持たない一人きりのフリーランスである私の考える「正しい働き方」なのであって、今回取り上げたテレビ番組のミスは、その対極にあるのではないかと、個人的にはそのように感じた次第です。