kazu-tの色々と思ったこと

1971年生まれの既婚の男でフリーランスです。色々と思ったことを記します。

「実家暮らしの男は頼りない」は本当か?

はじめに

タイトルでは実家暮らしの「男」と書きましたが、別に男女を問わない話なのかも知れませんが、私自身が男で(ちなみに現在45歳です)、かつ新卒から現在までずっと同じ業界で働いているのですが自分の職種に限れば非常に男性比率が高く上司や同僚など関係する人たちがほとんど男でしたので、実体験を基に書くという意味で「男」に限定した記述としています。

「実家暮らし」でも頼りなくない男たち

「実家暮らしの男は頼りない」というような意見は今でも目にしますし私が若者の頃(20年前後前)でも普通に聞かれました。「頼りない」という意味は「精神的に自立出来ていない」という意味だと解釈しています。

例えば「仕事」というフィールドで見れば、「精神的に自立出来ているか否か」は仕事が出来る出来ないに非常に影響すると思っているのですが、私は社会人になっても結婚するまでずっと実家で両親と暮らしていましたが、最低でも仕事に限って言えば周囲(上司や顧客など)の評価はずっと高かったですし、結婚前にサラリーマンは辞め小規模な事務所勤務に変わりましたが(最終的には結婚後に独立し現在はフリーランス九年目)、失業することなくずっと自分の技術力を活かして仕事を続けていますが、それは技術力の確かさもありますが、同時に「精神的に自立出来ているから」という面も間違いなくあると思っています。

手前味噌な話のみならず、例えばサラリーマン時代に自分の下に付いた人で最も優秀だと思った男も実家暮らしでしたし(大学時代もサラリーマンになってからもずっと実家から通っているパターン)、仕事は本当に優秀で新卒で私の下に付いて二年したら社内で独り立ちしてしまいましたし、仕事がしっかりしているだけでなく二十代半ばで結婚もしましたし、そして子供ももうけて現在もサラリーマンをずっと続けて偉い立場になっています。

その後に入ってきた男はその人自身は優秀な男だとは思ったのですが職種には向いていないタイプなのかなと思っていたら、やはり会社を辞めて数年後には元々の仕事と関係がありそうで頭を使う部分は全く違うような職種で独立起業してしまったのですが、その男も大学は地方に出ていましたが社会人になると同時に実家に戻り実家から会社に通っていました。彼も独立する頃に結婚して子供ももうけています。

「実家暮らし」vs「一人暮らし」のような話では無いと思う

じゃあ、実家から通っている男はみんなしっかりしているかと言えば決してそんなことはありませんでしたし、逆に一人暮らしをしている人でも優秀な人も居ればそうでない人も居る訳で、そこに相関性は全く感じられないというのが私の率直な感想でした。

普通に考えてみれば、人間が二十歳を過ぎて成人するまでには本当に色んな経験をする訳で、またそれまでに親や教師などから受ける教育も本当に様々でありますし、そんな中で人それぞれ価値観が形成されたりしている訳なのに、「成人しても実家暮らしをしているか、否か」の一点をもってしっかりしているか頼りないかが決まるなんて「有り得ない」だろうと個人的には改めてそのように思います。

社会人となり精神的にも独立し経済的にも独立(一人でも生きていけるだけの稼ぎはある)している人に対して「実家暮らしをしている(親と一緒に暮らしている)」という一点をもってして「頼りない」と決め付けてしまったり、逆に「彼は一人暮らしが長いらしいからしっかりしているだろう」というような先入観を持ってしまったりすることは、思考的にはかなり問題がある態度ではないか?と個人的にはそのように思います。

「孤独に耐え抜く力」が「一人暮らし」程度の話に左右される訳が無い

大人が「しっかりしている」という部分の精神性で最も大切なのは「孤独に耐え抜く力」だと思います。もしくは「孤独を恐れない力」です。これは「仕事」をする上でも大切ですが、仕事以外でも非常に大切だと考えています。

もちろん大人であっても、何も問題が無い状況では仲間を作り楽しくやれば良い訳ですが、何か大切な事柄を判断する際に周囲の人と価値観が衝突し、そして自分が明らかに少数派になり、場合によっては「独り」になる時が人生には必ずあると思っています。

そういう際に波風を立てずに周囲に流されてしまうような人が私の考える「しっかりしていない人(頼りがいのない人)」であり、逆に孤独を恐れずにそれに耐え抜いてでも自分の道を究める人が「しっかりしている人(頼りがいのある人)」だと考えています。もちろん何でもかんでも百パーセント実践するのは現実社会では無理ですが、根本的な精神性の部分の話です。

そのような精神性の部分が、「一人暮らし」の経験の有無程度では決まるハズが無い、と私は思っています。

おわりに

私は結婚するまでずっと実家で両親と暮らしていましたが、それで妻と結婚してそのことが特に大きな問題となったことはありませんし、結婚してから十五年近く経ちますが妻と両親の関係は良好ですし今まで悪くなったこともありません。ちなみに結婚してから家を出て両親とは「クルマで片道一時間ほど」の距離となりましたが、途中で近くに呼び寄せまして現在は近所で暮らしています。

今回は「仕事」のことをメインで書きましたが「結婚相手」としても「実家暮らしの男は頼りない」という意見は昔からありましたし今もあるようですが、そのような風説に流されずずっと両親と暮らしていたのは、転勤(勤務地の変更)など物理的な事情でも生じない限り「出来るだけ両親と一緒に(もしくは近くに)居たい」という確固たる思いがあったのだと思いますし(何故にそのように考えるに至ったかは長くなるので今回は書きません)、また社会人になる頃には「何の根拠も無い(自分が納得出来るだけの客観的な根拠が無い)意見になどには流されずに己が正しいと考える道を進む」程度の価値観は既に自分の中で固く形成されていたのかも知れないと、今回改めて思いました。