kazu-tの色々と思ったこと

1971年生まれの既婚の男でフリーランスです。色々と思ったことを記します。

「しがらみのない政治」など有り得ない

総選挙が近づいてきました。

「日本をリセットする!」なんて言っている党が、スローガンとして「しがらみのない政治」なんてことも言ってましたが、率直に言って有り得ないと思います。

と言うよりも、その党(東京)と別の党(大阪)の党首どうしで会談をして、(私の見た報道が正しければ)候補者の調整をするそうで、すなわち東京組は大阪には候補者を立てないし、逆に大阪組は東京に候補者を立てないそうで、それって思いっきり「しがらみの政治ですやん!」と思ったのは私だけでしょうか。

そんな党首二人が会談後に「しがらみのない政治」と書かれたボードを掲げている姿は喜劇のようにさえ見えてしまいました。

「日本をリセットする!」党が大阪に候補者を立てないということは、大阪在住の私が仮にこの党に投票したくても選択肢として無い訳でして、そういう住み分け的な従来的な方法に縛られず候補者が居る限りはどこにでも候補者を送り込むことこそ「しがらみのない政治」なのだと思うのですが、私の頭がアホなのでそのように感じるのでしょうか。

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そもそも「しがらみ」の定義もよく分かりません。小泉劇場以降、よく「既得権益が~」とか言って公務員など特定の立場の人が叩かれていますが(最近は少しマシになったという印象ですが)、確かに世の中にはたくさんの「既得権益」があってその恩恵を受けている人は多いのですが、人数で言えばその恩恵を受けている大多数は「民間人」「一般の人」であるハズだと個人的には思っています。

それこそ公務員なんてOECD諸国の中でも労働人口の中に占める比率が最低クラスの我が国ですので、何かの既得権があったとしたらそれは圧倒的に民間企業なり、もしくは(公務員も含めた)個々人が一般市民(国民)として恩恵を受けているケースが多いのだろうと思っています。

例えばサラリーマンの妻が年金制度の上で優遇されていればそれは「既得権益」であって、その制度を見直そうとすれば必死に抵抗するのはサラリーマンです(公務員も同じですが)。すなわちサラリーマンたちが「抵抗勢力」である訳です。

例えば住宅ローン控除の恩恵なんてすごく大きいと思う訳ですが、住宅を買えない(買わない)人たちは全く受けることのない恩恵である訳ですから、もの凄い「既得権益」です。これを即座に廃止しようなんて話になったら住宅ローンを組んでいる一般市民は「暴動」並みの抵抗をするのではないでしょうか。

個人で言えばそんな話は他にも色んな話が山ほどあるハズですし、会社単位で言っても別に特定の業界に限った話ではなく、全ての業界に「既得権益」はあるのだろうと思っています。そして政治で何か制度を触ろうとしてその既得権益が侵されそうになれば、民間人なり一般市民の立場の人たちも必死で「抵抗」する訳です。

そして、私はその人々が「必死で抵抗する」その姿がおかしいとはちっとも思いません。身を守るという本能的な面から言って「当たり前の姿」なのだろうと思います。

誰かの権益は誰かの負担なのであって、そのがんじがらめの権益を何とかやっていけるように調整するのが政治の仕事なので、「しがらみだらけ」で当たり前であると思っていますし、逆にそれを「リセット!」して欲しいなどとは思いませんし(革命家でもあるまいし)、そのような部分を「リセットする!」などと言っている政治家を私は信用しません。

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とまあ言っても、私が知っている世の中と社会全体の平均は大きく違っていて実は「民間企業や一般国民の既得権益などほとんど無い」ということであれば、それは大変申し訳無いのですが、私の見てきた世の中に限って言えば上で述べた通りですし、また私は自分の立場に関わらず、すなわち私はフリーランスなのではっきり言えばサラリーマンの人たちが羨ましく思える部分も無いと言えば嘘になる訳ですが、そういう自分の立場上の感情とは別の視点から政治を見るように心掛けています。